日本で最も古い入れ歯は「木床義歯(もくしょうぎし)」と呼ばれるもので、全て「つげの木」でできていました。

現代は歯の部分や歯茎の部分などはプラスチックや金属で作られていますが、「木床義歯」と呼ばれるものは歯の部分も歯茎の部分も全て「木」でできていたそうです。

現存している最古の入れ歯を入れたのは1538(天文7)年に76歳で死去した和歌山市の願成寺(がんじょうじ)の仏姫(ほとけひめ)という尼僧だったといわれています。

江戸時代には「入れ歯師」と呼ばれる専門職業が定着され、食通でも知られる徳川家康が晩年入れ歯をしていたことは歴史書にも記載があり、この時代からこのような彫刻技術があり、どのように調整したかはわかりませんが、古来から虫歯には苦労していたのかもしれませんね。

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